FX Salaryman — Side Hustles
物販、せどり、
動画編集、株式投資
——そしてFXへ
会社員時代に試した副業は5つ。「なぜ続けられなかったのか」「何が問題だったのか」を実話で振り返る。
副業を始めようと思ったとき、最初に悩むのは「何をやるか」だ。
ブログ、YouTube、せどり、プログラミング、FX……選択肢は無数にある。でも会社員には決定的な制約がある。時間だ。
この記事では、僕が実際に試してきた副業5つを紹介する。「やってみてどうだったか」ではなく、「なぜ続けられなかったのか」「何が問題だったのか」を中心に話す。同じ失敗を繰り返してほしくないから。
The Search
会社員時代に取り組んできた副業
副業を始めたきっかけは一言で言えば、「自由がほしかった」からだ。
平日は朝から夜まで仕事。残業すれば帰宅は夜8時、9時になる。自由に使える時間は帰宅後のわずかな時間だけで、趣味に充てられる時間はほとんどない。そんな生活があと30年続くと思ったとき、「このままでいいのか」という問いが消えなくなった。
給与以外の収入源を作りたかった。時間も場所も自分でコントロールできる働き方を手に入れたかった。その一心で、副業を探し始めた。
試してきた副業はこの5つだ。
- 物販
- せどり
- 動画編集
- 株式投資
- FX投資
Side Hustle 01
物販
最初に手をつけたのが、コンテンツ販売だ。
新卒で大手メーカーに入社した経験を活かして、「大学生向けの就活コンテンツ」を作って販売した。大学時代の過ごし方から面接対策まで、自分の実体験をもとにまとめたものだ。大企業に入ってからの視点も盛り込んでいたので、他にはない差別化ができていた。
月10数万円ほどの売上があった時期もあった。一度作ったコンテンツが繰り返し売れていく感覚は、会社員の給与とは全く違う種類の達成感があった。「これが副業か」と初めて実感できた経験だ。
ただ、販売を続けるうちに限界が見えてきた。
就活環境は年々変化する。オンライン面接の普及、逆求人サービスの台頭、採用基準の多様化。また、就活市場には年間サイクルがあり、需要が特定の時期に集中する。繁忙期を過ぎれば売上は一気に落ちる。当時の自分の経験をもとに作ったコンテンツは、数年経つと鮮度が落ちていった。価値を維持するには常にアップデートが必要で、会社員と並行しながらそれを続けるのは現実的ではなかった。結局、3年ほど続けたところで販売を終了した。
Side Hustle 02
せどり
物販をやめて次に試したのがせどりだ。安く仕入れて高く売る、シンプルなビジネスモデルだ。
店舗を回る「店舗せどり」とネットで探す「電脳せどり」の2種類があり、移動時間を省けるネットの方をよくやっていた。本・教材や家電・ゲーム機などのジャンルを中心に商品を探し、ジャンルに応じてメルカリとAmazonを使い分けながら販売した。いったん仕入れ先が見つかれば、あとは仕入れて出品するルーティンになる。作業自体はそれほど難しくはない。
数万円の利益は出ていた。でも続けるうちに、じわじわと問題が積み上がってきた。
利益を出すには、他の販売者より安く売りながら差益を乗せる必要がある。必然的に1件あたりの利益は小さい。その利益を維持しようとすると、その分だけ取引件数を増やすしかない。件数を増やすには仕入れ量を増やす必要があり、仕入れ量が増えれば初期コストも在庫管理の手間も膨らんでいく。
なお、商品を探す手間については今ではツールやプログラムで自動化することもできる。ただしそれ自体にプログラミングスキルと初期構築の時間が必要になるため、副業初心者がすぐに使えるものではない。
- 利益率が小さい
- 収入を増やすには作業量を比例して増やすしかない
- 商品を探す手間がかかる(自動化もできるが、別途スキルが必要)
Side Hustle 03
動画編集
せどりと並行しながら始めたのが動画編集だ。スキルマーケットに登録して受注する形でスタートした。
依頼を受けて要望をヒアリングし、元データをもらって編集して納品する。自宅でもカフェでもできるので、場所を選ばない点は魅力だった。丁寧な仕事を心がけたおかげでリピーターもついてきて、20件ほどこなすうちに「これなら柱になるかもしれない」と思い始めていた。
だが、続けるうちに別の問題が浮かび上がってきた。
動画編集は時間を売るビジネスだ。1本編集するのに数時間かかる。単価は数千円が相場で、実績が少ない段階では価格競争になる。スキルが上がっても、時間あたりの収入にはどうしても上限がある。
それ以上に問題だったのが、納期と要望に縛られることだ。クライアントのスケジュールに合わせて動かなければならない。本業が繁忙期に入っても、納期があれば対応しなければならない。「副業のはずなのに、なぜこんなにストレスがあるんだろう」と感じた夜が何度かあった。
- 時間単価が小さい
- クライアントの要望・納期に縛られる
- 実績を積むまで単価を上げられない
Side Hustle 04
株式投資
テレワークが普及し、自宅で仕事をする時間が増えた頃のことだ。
昼休みや業務の合間に少し時間が生まれるようになった。「この時間を使えないか」と考えたとき、昼間に市場が動いている株式投資がアイデアとして出てきた。デイトレードなら短時間でも取引できる。そう思って始めた。
日経平均構成銘柄の中でも東証プライムの大型銘柄を中心に取引した。取引量が多く売買しやすい。株価がゼロになるリスクが低い。ボラティリティが安定している。リスクを抑えながら取り組むための選択だった。
取引を重ねるうちに、株式投資というスタイルが自分に合っていると感じ始めた。チャートを読んで判断する、その結果がすぐ数字に出る。この感覚は、これまでの副業にはなかったものだった。
ただ、2つの壁にぶつかった。
- 取引時間の制約。株式市場は平日9時〜15時半しか動かない。テレワークの隙間で動けても、出社が続く週や繁忙期はまったく触れない。機会を逃し続けることへのもどかしさが積み重なっていった。
- 元手の問題。大型銘柄はボラティリティが小さい分、少額では利益も小さい。1万円の利益を安定して出そうとすると、数十万円単位の資金が必要になる。サラリーマンの給与から少しずつ投資に回せる額には限界があった。
この2つの壁に向き合う中で、気づかされたことが3つあった。
- 大きな利益には大きな元手が必要
- 取引できる時間が平日昼間に限られる
- 忙しい週は機会をまるごと逃す
Side Hustle 05
FX投資
株式投資を続けながら、ずっと引っかかっていたことがあった。
「トレードというスタイルは自分に合っている。でも、時間と元手の制約さえなければ——」
その答えとして出会ったのがFXだ。
FXは株式投資の弱点を埋める形で、すべての条件が揃っていた。
- レバレッジ:少ない元手で大きな取引ができる。資金効率が株より格段に高い
- 24時間市場:月曜朝から土曜朝まで、基本的にいつでも取引できる。会社員の仕事が終わった夜でも市場は動いている
- ロスカット:証拠金維持率を下回ると強制決済される仕組みがあり、株のように資産が大きく溶けるリスクを限定できる
「これだ」と思った。
ただし、最初から上手くいったわけではない。
FXを始めた当初は、根拠のないトレードを繰り返した。なんとなくチャートを見て、なんとなくエントリーする。「なんとなく」で勝てるほど甘い世界ではなかった。当然のように、資金は減っていった。
でもそのとき、不思議と折れなかった。負けた原因は明確だった。知識もなく、ルールもなく、ただ感覚で動いていた。それだけのことだ。
そこから本気で勉強を始めた。通勤時間、昼休み、帰宅後。空き時間はすべて学習と実践に充てた。負けたトレードを振り返り、なぜ負けたかを分析する。それを繰り返した。3〜5ヶ月が経った頃、少しずつ手応えが出てきた。
At a Glance
5つの副業、まとめて比較
Summary
試し続けたからこそ、
FXに出会えた。
正直、遠回りだったと思う時もある。でも今は、そう思わない。一つひとつの副業での経験が気づきになり、「自分に合う形」が少しずつ見えてきた。いろいろ試したからこそ、今の自分に本当に合うものに出会えた。遠回りしたからこそ、今は迷わず続けられている。
会社員になぜFXが向いているのか